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アフターピル(モーニングアフターピル)

アフターピル(モーニングアフターピル)とは、いわゆる緊急避妊用のピルのことで、避妊に失敗した場合、あるいは避妊をしなかった性交渉において妊娠を希望しない場合に、性交渉後72時間以内に内服することで妊娠を防ぐとされる薬です。

性交後72時間以内に1回内服する薬(LNG法:ノルレボ錠)と2回内服する薬(Yuzpe法:プラノバール錠などの中用量ピルを12時間おきに2回内服)があります。

問診で、通常の月経周期、最終月経から予測される排卵日、最終月経以降の性交渉の時期や避妊法などを聴き、必要に応じて処方を行います。LNG法の方がYuzpe法に比べて妊娠阻止率が高いといわれていますが、内服後の妊娠率はともに2-3%です。LNG法の方がYuzpe法よりも内服後の嘔気がおさえられています。

アフターピルを内服しても100%妊娠を防ぐことはできません。内服後は、遅くとも通常の予定月経の1週間後までに月経が発来するとされていますので、月経が来ない、あるいは少量の性器出血しかみられないなどの場合には、妊娠の可能性を考えて検査を受ける必要があります。